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文庫・秘密の花園(バーネット/土屋京子 訳)を読んで感じた6つの魅力。作中食べ物一覧も!

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『秘密の花園』あらすじ

 

インドで両親を亡くしたメアリは、英国ヨークシャーの大きな屋敷に住む叔父に引きとられ、そこで病弱な従兄弟のコリン、動物と話ができるディコンに出会う。3人は長いあいだ誰も足を踏み入れたことのなかった「秘密の庭」を見つけ、その再生に熱中していくのだった。

引用:「秘密の花園」(光文社古典新訳文庫)バーネット(著)土屋京子(翻訳)

 

登場人物のほとんどの第一印象が悪い

 

例えるなら、湿気の多い土地に連日で降るじめっとした雨みたいな内面の持ち主ばかり。

 

ぱっと数えてもこんなにいる。

メアリ、ベン・ウェザースタッフ、コリン、クレイヴン氏、クレイヴン先生、看護婦…etc

 

ただでさえ雨の多いイギリスに位置していて暗い雰囲気なのに、屋敷も含め登場人物ほぼ全員の第一印象が暗いのです。

もちろんこれはあくまで第一印象の話だから 物語が進むごとに良い方向へと変わっていきます。

 

逆に

ディコンやそのお母ちゃんの立ち位置。

メイドのマーサもどっちかといえばこっちよりだけど、途中から影が薄くなるもんだからディコンやお母ちゃんの方が“”って意味では強いですね。

 

マーサもディコンの姉であり、サワビー家の長女だから メアリの好転のきっかけにかなり影響を与えた人物であるのは確かでしょう。

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横暴でワガママで、大人が匙を投げるほど手のかかる子どもが作中に2人も登場する

 

この2人は、当然上記に記載した中に名前があります。笑

誰だと思いますか?

 

そう、メアリコリン

 

この物語の主人公とその従兄弟である男の子のことです。

 

ある意味で血の繋がりは侮れないのか、

この2人、まあ 登場初期は半端じゃないほどの問題児っぷりを披露していました。笑

 

2人がいかに可愛げのないワガママな子どもだったのか、その言動を簡単にまとめると、

【メアリ】

・他人のことを感じの悪い人だと思ったことはあっても、自分がそうだとは思ったことはなかった。→無自覚な分余計タチが悪い

・「こんなスネた子は見たことがない」と会う人会う人に思われる。

・召使に対しては用事を頼むのではなく命じるものだと思っていた。→そのほか、腹が立ったら顔をひっぱたいていた。など。

・生まれてから一度も、自分で服を着たことがなかった。

・マーサや召使に対しての「ブタ野郎」発言

インド人は人間じゃなく召使、発言。

・自分以外の人間に興味を持ったことがなかった。

・食欲がないから用意された食事に嫌悪。→「私、お腹が空くってどういうことか知らないもん。

・常につむじ曲がりな顔と態度をしている。

 

【コリン】

・他人に姿を見られるのが大嫌い。見られたら泣き叫びヒステリーを起こす

・自分は背中にこぶがあり、もうすぐ死ぬと思い込んでいた

外も人も大嫌い。メアリと同じく食欲もない。

・とにかく横暴。

・自身の機嫌をそこたり、気に障ったことがあれば、すぐに癇癪を起こす。

 

勘違いしてほしくないのは、

メアリもコリンも、共通して原因が本人らにあるのではなく、このようなわがままな子に育ったのは 完全に周囲の大人たちに責任があるということ。

 

両親は自身の子どもに関心がなく、ろくにコミュニケーションを取らず、全ての教育を他人に丸投げ。

挙げ句の果てには外出すらまともにさせたこともなく、ひたすら室内の狭い世界に一人放置していました。

 

まだ運動や同世代の遊び相手、使用人が読み書きを教える中で、誰かひとりとでも 真っ当コミュニケーションを取れる相手がいれば、こうはならなかったのかもしれません。

 

けど、メアリもコリンも、誰一人としてその相手がいなかった。

 

いたとしても、自分の言うことを反論一つせず全て聞き入れる 機械的に教育された使用人達だけ。

メアリがインド人を“人間ではない”と言ったのも、決して人種差別的な意味合いではなく 人形のように何の反応も示さないその姿がそのまんま「人間味に欠けていた」からであろうことが容易に想像がつく。

 

2人は大人の勝手な責任放棄から、このような性格&容貌になってしまったのだけれども

メアリに至ってはその印象の悪さから、初対面の女中頭に「ブサイク」扱いされているし、コリンだって メアリに最初幽霊と間違えられているのは、幾分この子らの言動が粗末でも可哀想に思ってしまいましたよ。

 

物語はハッピーエンドに終わりますが、大人が「甘やかされてわがままに育った子」、だけでは 拭いきれない“深い傷”を2人に付けてしまったことは変わらない事実です。

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自然の描写が細かくて 読んでると自分もヨークシャーへいるような錯覚を覚える

 

この作品の一番の良さは、生き生きとした花や森の自然と動物をリアルな描写を経て感じられるというところ。

 

太陽がきらきら降り注ぐ真っ青な天気の日に、スッキリと心地の良い透き通ったムーアの風が吹く。

雨の日の暗い屋敷風景も簡単にイメージできてしまい、その対照となればなるほど

上記の素晴らしさが倍増する。

 

暑すぎる日差しの下でもなくって、ちょうどいい春の陽気漂う暖かい情景。

花の香りと土の肥えた匂いが ふわっと目の前に広がったみたいな、そんな文章。

 

まさに、物語の世界へとドンピシャに連れてってくれる、鮮やかな作品なのが『秘密の花園』。

よく言うライトノベルの会話ばっかしの文字列ではなく、ちゃんと、メアリやディコン達のいる場所の描写を 事細かく記述してくれています。

 

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ぶっきらぼうでツンデレな老庭師だけどコマドリに好かれる「本当はいい人」感漂うベン・ウェザースタッフ

 

作品のなかに出てくる大人のなかでも、私が一際好きで気に入っている人物がこのべン・ウェザースタッフというキャラクター。

 

第印象はあまりよろしくないであろう、無愛想でぶっきらぼうな老庭師のおじいさん。

でも コマドリやクレイヴンの奥様、メアリやコリン、ディコン達には なぜか好かれている(?)素直になれない性格の人物です。

 

言葉も悪いし無口で、変わり者だと自分で言っちゃうベン・ウェザースタッフだけれど、別に周りの他の大人たちに嫌われてるわけでも けむたがられてるわけでもないので、そこら辺を含め、なんだか不思議なおじいさんなんですよね~。

 

自分を可愛がってくれた亡き若奥様との約束を全うするべく、ひっそり秘密の花園に通っていたところも素敵です。

 

誰も花園へは近づいてはならない、と 命令が出た後でも、 「奥様の命令のほうが先だったから。」と花園へ出向いた。

 

素敵やでぃ!

 

とにかく食べ物が美味しそう

 

秘密の花園では わりと食べ物がよく出てきます。

 

屋敷での朝食からティータイム、花園で食べるじゃがいも&焼きたてのパンなど。

 

もう、とにかく!描写が美味しそうなんです!!

 

秘密の花園に出てくる食べ物まとめ

 

さっそく、作品内に出てきた食べ物を全て書き出してみました。結構ボミュームあります!

果物ビスケット、ワイン(インドの屋敷での食べかけの食事にて。)

・ランチバスケットに入ったチキンコールドビーフバターつきパン、熱い紅茶(ムーアへの列車にて。)

・テーブルにたっぷり用意された朝食。~ポリッジ、肉、マーマレードをつけた小さなトースト(ミッスルスウェイト屋敷での初日の朝食)

お肉二切れにライス・プディングを二杯(花園へ行った後の昼食)

ベーコンをはさんだ厚切りパン(ディコンの昼食)

紅茶とほかほかのマフィン(コリンとのお茶) 

あたたかいビーフスープ(メアリとコリンの凄まじい言い合いの後に看護婦が作った夜中のスープ)

・お茶のバスケットに入った白いクロスに熱いお茶、バター・トーストと焼きたてのクランペット、ケーキ(メアリ、ディコン、コリンの秘密の花園でのお茶会)

焼きたてのパン、バター、真っ白な玉子、ラズベリージャム、クロテッドクリーム、ジュージュー焼けたハム、マフィン(コリンとメアリの朝食)

・ブリキのバケツ2つに入ったしぼりたての濃厚な牛乳、ディコンの家のオーブンで焼いたほかほかで香ばしいスグリ入りの丸パン、オート麦のケーキ、ヒースのはちみつ、クロテッドクリーム(ディコンのお母ちゃんからの差し入れ)

・小さな石かまどで焼いたあつあつのジャガイモと玉子の蒸し焼き。塩とバターを塗って

若鳥のブレッドソース添え、新しいプディング(手つかずで返したシェフの料理)

 

どれも表現が食欲をそそるものばかりで、

表面にクリームの層ができた しぼりたての牛乳なんて 絶対おいしいでしょ!!

 

しかも メアリとコリンは後半になるにつれ食欲倍増になっていくので、2人の食べっぷりがとにかくいいことスゴイこと!

もちろん、2人が元気になってしまったことは使用人や看護婦にバレてはいけないので ディコンの母が持たせてくれた食べ物を食べるシーンにて笑

 

熱々の紅茶とケーキが食べたくなります。

これだから ヨーロッパを舞台にした小説や映画はたまらない。

 

最終的には、病んでいた人々みんなの性格が晴れ渡るハッピーエンド。

 

最終的に、メアリとコリン、その父に当たるクレイヴン氏は 元気に、そして健康的な人間の姿を取り戻します。

 

みんなで薔薇やたくさんの花が咲いた花園に行き来する。

 

子ども達とベン・ウェザースタッフが 蘇らせた花園が、クレイヴン氏にも奇跡を起こしたんですね。

 

それは今は亡き奥様が大切にしていた2人のお庭。

 

もしメアリがミッスルスウェイトに来ていなければ、このお庭が再び蘇ることはなかったでしょう。

 

あとがきにもありましたように、ところどころ、主人公メアリの影が薄くなっていた場面もありましたが、後半になればなるほど、

早くクレイヴン氏にこのお庭と元気になったコリンの姿を見てほしい!! と、思いが強くなっていくのが自分でも分かり、

2回読んでいて結末がわかっていても尚のこと、メアリ達と一緒に秘密を隠しながら計画をこっそり実行している気分に浸れました!

 

童心に戻ってワクワクドキドキ。

子ども同士で企む秘密ごとって、なんでこう、楽しいんでしょうね。

 

筆者もひっそりお花育てようかしら。笑

 

さて、鬱々とした精神的に病んでしまっている子どもが、自然に触れていくなかでだんだん公正していくというのは、梨木香歩さんの『西の魔女が死んだ』でも同様の物語手法。

 

意外にも、のびのびと太陽の光にあたりながら生活する、といった一般的によく言われる典型行動には やはり、精神回復にもってこいな何か不思議なチカラが宿っているのか?(これをコリン達は“魔法”と言う。)

 

みなさんも、あまり家に引きこもって 嫌なことばかりに頭を巡らせずに、たまには日中の太陽サンッサンな外の世界へ足を伸ばしてみることをおすすめします!

そして、秘密の花園、是非 文庫で読んでみて下さい。

 

映画や舞台などではなく、原作・文庫ですよ!

夜寝る前に読むのが個人的にレコメンドな作品です!!

 

〆がちょっとゆるーくなってしまいましたが 最後まで閲覧ありがとうございました!

 

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